なので、誰でも製造できるものかと思っていたらそれは最近の話で、昭和に入る前はどうも違ったみたいです。(うどん通には常識

1665年に佐藤(稲庭)吉左エ門さんという人が稲庭干饂飩を初めて作り初めて以来、1860年までは一子相伝(自分の子のうち一人だけに技を伝え、他には秘密にすること)で製法が伝えられただけだったそうです。
つまりその時までは、この一家系だけでしか作られてなかった

しかし1860年に製法を断絶してはいけないと、初めて本家以外の佐藤養助さん(分家)に特別に製法が伝授されたそうです

それでも、昭和20年頃までは、稲庭うどんを作っていたのは、稲庭家と佐藤養助家のみだった

それが、昭和20年頃に養助さん(何代目だろう?)が、技術を公開して、今はいろんなところで製造されるようになったということみたいです

前置きが長くなりましたが、というわけで、稲庭家ではないにしろ、佐藤養助さんの稲庭干饂飩は、巷にあふれる稲庭うどんの中でも伝統ある本家稲庭うどん

江戸時代から変わらぬ手法で手作りされてるうどんです。



やっとここから本題です

メニューは、大きく分けて「せいろ」「ぶっかけうどん」「暖うどん」「つけ麺」の4タイプ。
その中で、タレの味が違ったり、天麩羅や肉味噌、きのこなど具材の異なるメニューが揃っています



私は、「ごま味噌つゆ」と「醤油つゆ」の2種類のつゆが楽しめる「せいろ 二味」1,100円をいただくことにしました。
ちなみに全てのメニューに鳥飯のおにぎりが付いています。
麺は見た目もつやつやして美味しそうでしたが、食べてもコシがあってかつ、なめらかな舌触りでほんとに美味しかったです

タレは美味しかったけれど、特別際立つものではなかったかな。
友達が頼んだ「タイ風グリーンカレー(のつゆ)」も味見させてもらったのですが、タレはこちらのほうが美味しかったです



ちなみに小麦粉と食塩だけで出来ている余計なものが入ってないシンプルな麺なので、2年以上持つとのことでした。
ちなみに、うどんにありがちですが、午後の3時


(私は食いしん坊なので、麺だとお腹が空いてしまうので、普段はランチに麺は食べないんですけどね。)
それにしても気になるのが、本家本元・稲庭吉左エ門の稲庭干饂飩。
今は十六代目にあたるようなのですが、今でも秋田県で昔ながらの家内工業を守り続けており、少量生産のため注文してから1年以上待たないと手に入らないみたいです

なかなか食べられないと思うと食べたくなるのが人の心情なのですよねー

銀座 佐藤養助








