noma(ノーマ)@マンダリンオリエンタル東京に行ってきました
英雑誌「レストラン」が毎年発表しているレストラン界のアカデミー賞ともいえる「世界のベストレストラン50選(The World’s 50 Best Restaurants)」
「noma/ノーマ」は、ここで4回も1位を獲得しているデンマーク・コペンハーゲンのレストランで、2015年1月9日(金)から2月14日(土)までの間、期間限定で東京マンダリンオリエンタルホテルにやってきているのです(当初1月31日まででしたが、後から2週間延長されました)
なんと本国のレストランを休止し、シェフとスタッフ全員が来日
世界1位なだけに、世界で最も予約が困難なレストランとして君臨しているわけですが、そのレストランが日本にやってくるということで、ダメもとで申し込みをしてもし当たったら行こうと、親友たちと昨年6月に抽選予約の申込みをしました。
ちなみに食事だけで約47,600円(コース39,000円+サービス料13%+消費税8%)もかかります
もう清水の舞台から飛び降りる勢いで、当たったら覚悟しようと申込みをしたのです。
(私の過去最高自腹額は1万数千円ですので、いきなり飛び級です。)
そうしたら友人が当選
期間中いつでもランチでもディナーでもすべてOKの状態で申し込みをしたのですが、運良くこの3連休中にあてがわれ、4人で魅惑のコースをいただいてきました
ちなみにドリンクは、ワインのペアリングが約29,000円(ワイン24,000円+サービス料13%+消費税8%)、
ジュースのペアリングが約19,000円(ジュース16,000円+サービス料13%+消費税8%)、
ほか、アラカルトワイン、またはお飲み物(料金別途)を追加可能という3択だったので、
私たちは(予算も気にして)ドリンクはアラカルトにしようと、食事代だけ事前に振込しました
そして、当日
マンダリンオリエンタルホテルの37階、シグネチャーのあった場所がnomaのレストランになっていました。
12時前についたら、入り口には、本国デンマークからやってきたスタッフがたくさん待機中
みんなから一斉にハロー、ハローと挨拶されます。
フレンドリー
(←入り口のオブジェ写真は、マンダリンオリエンタル東京のFacebookから拝借)
全員が揃うまで、レストラン前にあるソファー席(この空間もとっても広くて、さすが高級ホテルの贅沢なつくり)で待ってから、4人でレストランに入りました。
私たちは、奥のほうのややクローズドになっているテーブル席で、そのちょっと個室感なところがいい感じでした
(手前席はオープンなのですが、私たちの部屋は3組のみの利用)
最初にドリンクを聞かれます。
アラカルト予定の私たちは、最初にシャンパンをいただいたら、その後は炭酸水、最後に紅茶をいただくイメージでお願いしました。
写真は最初にいただいたシャンパン「La Closerie」。
飲みやすくて美味しいシャンパンだったのですが、ネットで調べたら何やらすごいシャンパンでした。
簡単に書くと、セロスさんというすごい人の愛弟子ジェローム・プレヴォーさんという人が作った、ピノ・ムニエ100%のシャンパン。
補助品種として使われることが多いピノ・ムニエの存在感を見事に引き出した衝撃的なシャンパンとして位置づけられているようです
しかーししかし、この後、驚きの料理の連発で、テンションがあがりまくった私たちは、ドリンクのペアリングもかなり気になりだし、途中からペアリングを注文することに
シャンパンに加え、ドリンクペアリングもし、最後に紅茶もいただいて・・・ちょっとお会計がいくらになるんだろうと不安が脳裏をかすめましたが、こんな機会は滅多にないと腹をくくりました。笑。
それはまた後ほど。
そして、ここまでで既に長い記事
やっと真打ち料理の登場です
まず1皿目。
しょっぱらから驚かされました
北海道の牡丹海老の刺身なのですが、蟻がのってます。
もしかしてそういうの出るかなと思ってたのですが、ほんとに出ました。ひゃー
もちろん蟻は人生初です
長野県でノーマのスタッフが自分たちで捕まえたんだそうです。
そして、この海老。活け造りでした
2匹のうちの左の海老が、なんとこの後、びよんと飛び跳ねて、赤いお皿とその下にある黒い受け皿の隙間に入り込みます。
蟻も一緒に飛び散ります。
ひーー、生きてるーー
しかし不思議なもんです。
普通の飲み屋とかだったら蟻なんて食べられない〜と残すのですが、ノーマだし、めっちゃ高いし、と思ったら覚悟が決まっちゃう
海老は新鮮な刺身の味そのものですが、蟻は、なんていうか、ちょっと香ばしいような、醤油代わりにアクセントをつけてくれました
2皿目。
シトラス(高知県の文旦)を使った料理。
ところで、ホールスタッフもデンマークの方なので、料理の説明は基本英語です。
私たちは2人が英語ペラペラだったので、全部通訳してもらったのですが、料理の素材名や調理法はやはりよく分からないらしく、ちょっと間違ってるのもあるかもしれません。そしたらごめんなさい
マンダリンオリエンタルのスタッフで日本語ができる方もいたので、両方の解説が入ってます。
分担は、若いものから熟れているものまで熟成の段階が複数のものが使われており、それらを楽しむようになっていました。
緑の葉っぱはサンチョリ(と言っていたのですが、調べても出てきません。聞き間違いかな)
ソースは、海苔のオイルです。
海苔を濾して抽出したエキスをオイルと混ぜて作っているんだそうです。
赤い丸いのはペッパー。
味ですが、とにかく今までに食べたことのない味で表現が難しい〜
これは何と表現すればいいのか、過去の私の味のストックがない
1皿目は蟻で驚きましたが、2皿目は味で驚くという驚きの連続
頑張って表現すると、文旦のさっぱりした味わいに、濃厚で香ばしいオイリーな海苔ソースが絡んで、独特の味わいになってるところに、ぴりっとした唐辛子が効いている・・・そんな一品です
そして、文旦は、若いほうが酸味があり固めの感触、熟れているのは甘味が増して柔らかい感触。
舌をとぎすまして、いろんな味わいが楽しめる料理でした
3皿目。
この見ただけでは何なのか全然想像もつかない料理は、液体窒素で凍らせたあん肝のスライスです
えー、あん肝〜 私の知ってるあん肝と違〜う
こんな鮮やかなオレンジ色で、くねくねしているあん肝は初めてみます。
ちなみに、あんこうは英語でモンクフィッシュ(Monkfish)、あん肝はモンクフィッシュレバーというようです。(余談)
カリカリしたほんのり香ばしいブレッドの上にたっぷりのあん肝。
この料理がおいしーーい
冷たいあん肝が、口の中にいれると体温でとろけていくのですが、自分もとろける気分に
香ばしいブレッドがこれまたいい味で、脂っこくなってしまいがちなトロ味(勝手に命名)をいい感じに引き締めてくれます
デザートまで入れて全部で15皿出てくるのですが、あとで出てくる豆腐料理とあわせて、私の中で同率1位の料理でした。
4皿目。
烏賊そうめん(のようなもの)です。(追記:後で判明しましたが甲烏賊の蕎麦でした)
烏賊そうめんには、なにやら濃い味がついていたのですが、確認しきれませんでした
左は、松の実の出汁に薔薇の花びらが浮いたもの。
日本人の感覚だと、めんはそのままで、濃味のつけ汁につけていただくわけですが、
ノーマは逆で、めん(烏賊そうめん)に味がついており、薄味のだし汁につけていただくというのが斬新
そして薔薇の花びらの味も効いて、これまた過去に食べたことのない味わいになっているのです。
驚きは4皿目になってもまだまだ健在です
5皿目。
ぱっと見は、タルトケーキ。
でも上に乗ってるのはシジミです。
このシジミは、1皿目の海老の活け造りのお皿のまわりに飾られていた貝がありましたよね。
その中身がここで登場です
たくさんのシジミがぎっちりと乗っかっています。
生地は、3皿目のあん肝スライスのブレッドとたぶん一緒。
この香ばしい生地、やっぱり美味しくて気に入りました
シジミと生地の間には、海苔のペースト、わさび、キウイ、パセリで作ったソースが。
そして、これも全然過去に食べたことのない味。
うううーーーん、表現できなーーーい
まったりとした味わいに、ほんのりレモン味のような酸味が効いているのですが、これはきっとキウイの酸味なんだろうな。
味の表現に挫折です
そして、そして、まだ5皿目だというのに、もうこんな長い記事・・・。
とても全部書ききれないので、5皿づつ、3回に分けて今日から3日連続で書きたいと思います
1回分の食事を3回にわけて書くなんて、初めてです
明日からは、ドリンクのペアリングの話も出てきます
アップしたらここにも記事のリンク貼ります
noma(ノーマ)の記事
「世界一のレストランnoma(ノーマ)で驚きに満ちた魅惑の料理づくし@マンダリンオリエンタル東京(その1)」(この記事)
「世界一のレストランnoma(ノーマ)で驚きに満ちた魅惑の料理づくし@マンダリンオリエンタル東京(その2)」(2015.1.15)
「世界一のレストランnoma(ノーマ)で驚きに満ちた魅惑の料理づくし@マンダリンオリエンタル東京(その3)」(2015.1.16)
私が情報を知ったきっかけの記事
世界1位のレストラン「ノーマ」、マンダリン東京に1月限定出店(FASHION HEADLINE 2014.5.19)
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noma(ノーマ)@ マンダリンオリエンタルホテル東京
住所:中央区日本橋室町2-1-1 マンダリンオリエンタルホテル東京37階 シグネチャー
電話:+81 (3) 3270 8800
期間:2015年1月9日(金)〜2月14日(土)
yumi